
● ミナミセミクジラ
NICHIGO ONLINE 2011年9月3日
NSW、「ミナミセミクジラは絶滅寸前」
州科学委員会の報告書
(訳注:19世紀、皮下脂肪の多いヒゲクジラの一種ミナミセミクジラは、その特徴から欧米の捕鯨船による乱獲で絶滅寸前になっている。
日本の調査捕鯨もこのクジラは捕殺せず、生体のバイオプシー採取を行っている。
オーストラリア、ニュージーランドの海岸には当時皮下脂肪を煮て鯨油を取った鉄製の大釜が今も各地に残っている。)
9月3日、NSW州議会野党労働党のルーク・フォリー環境スポークスマンが声明を発し、「独立調査機関、NSW科学委員会の報告書は、NSW州の水域にはミナミセミクジラは10頭程度しか棲息していない可能性があると推定している。
そのため、同委員会は、ミナミセミクジラを絶滅危惧種に登録するよう求めている.
(訳注:ミナミセミクジラが、国際自然保護連合IUCN、CITESなどで絶滅危惧種に登録されているという記述はいくつもあるが、資料によって違いがある。また、CITES付属書Iのセミクジラは北極海周辺のセミクジラ。)
フォリー議員は、
「ミナミセミクジラはNSW州で絶滅の危機にある種。直ちに絶滅危惧種に指定し、個体数回復計画を編成しなければならない」
と述べている。
ミナミセミクジラは、7月から9月にかけて、NSW州の南部海岸、中部海岸で陸から回遊の姿が目撃される。
成体は全長18m、体重54トン程度になる。
フォリー議員は、
「ロビン・パーカー環境相は、委員会解体または弱体化しないと確約することを拒んでいる。誰でもそうだが、環境大臣ともあろう人なら、絶滅危惧種に対して保護の気持ちを持って当然だ」
と述べている。(AAP)
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